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ビジネスの根幹を担うシステム統合 全社一体となって前例のないミッションに挑む ビジネスの根幹を担うシステム統合 全社一体となって 前例のないミッションに挑む

Outline

システム統合を実現し、
より「快適・安全・安心な
サービス」を

ディーシーカード、日本信販、UFJカードの3社が合併してできた三菱UFJニコスでは、2024年現在、旧社のシステムが併存している状態です。3つのシステムを統合することの意義は大きく、維持コストの削減や安定性の向上、業務効率化、新機能・サービス開発のスピード向上など、多面的な効果が見込まれます。システム統合プロジェクトは、変化の激しいキャッシュレス業界において、当社が業界の成長率を超えて発展していくための最重要ミッションの1つ。今回は、”情報系”と呼ばれるデータ利活用のためのサブシステムをピックアップし、プロジェクトの裏側をご紹介します。

Member

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橋崎

システム開発部

システム部門として、情報系システムに関わるシステム設計、移行計画策定、全体管理(スケジュール、コスト、品質など)を担当。

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茂木

リテール企画部

プロパーカードの利用促進を目的とした各種施策の立案・推進を担当。本プロジェクトでは、ユーザー部門として、情報系システムの要件整理や受け入れテストを担当。

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福田

システム統合推進部

ユーザー部門とシステム部門の橋渡し役として、統合に向けた業務移行対応の取りまとめを担当。

長い暗中模索をくぐり抜け、
見えてきた光明

Chapter 1

プロジェクトが始動した背景や現在の状況を教えてください。

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Hashizaki

3社の合併により誕生した当社は、3つのシステムを統合すべく、長年にわたって本プロジェクトを進めてきました。当社が発行するクレジットカードは、プロパーカードだけでなく、提携先の独自仕様が組み込まれた提携カードがあったり、地方銀行やフランチャイジーとの受託カードがあったりと、さまざまです。また、決済サービスとして、24時間365日稼働し続けることが求められることも、システム統合の難易度を一段と高める要因となっています。そのため、一時期は進捗が停滞したこともありましたが、2024年の現在はようやくゴールが見えてきたところです。
一時期は、3つのシステムを廃して、全く新しいシステムの構築を目指したこともありました。その後、紆余曲折を経て、現在は既存のシステムをベースに、必要な機能をアップデートしたり、不要な機能をそぎ落としたりしながら、1つに統合していくという方針をとっています。住宅に例えると、新しい家族を迎え入れるにあたり、建物を新築して引っ越すというより、既存の建物をリノベーションして住み続けるといったふうにイメージしてもらえれば、分かりやすいかもしれませんね。

Moki

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Hashizaki

現在、情報系システムの開発は完了し、テスト工程の後半へと入っています。テスト工程と並行し、統合プロジェクトに関わる全システムが一丸となって、本番同様の体制で作業や手順を確認する移行リハーサルを行っているところです。リハーサルを複数回繰り返すことで品質を高め、本番に備えています。
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あまりに巨大な
プロジェクトを
どうコントロールするか

Chapter 2

プロジェクトを進める上で苦労した点を教えてください。

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Fukuda

システム統合推進部は、ユーザー部門とシステム部門の間に入り、統合にともなう業務の変更点を整理し、業務移行計画の策定や各部署で使用する業務マニュアルの改訂などを担当しました。情報系システムを使う部署は多岐に渡り、それぞれ使用するデータ項目や繁忙時期が異なります。そのため、システム切り替えの端境期においては、新旧のシステムを使い分けながらスムーズに業務移行できるよう、業務単位で細かく移行計画を策定する必要があり、その点が特に大変でした。
福田さんの部署では、関係各所への研修までフォローいただいており、まさにプロジェクトの結節点として尽力いただきました。
私たちリテール企画部では、ユーザー部門を代表して要件整理にあたりました。現在のシステムから機能を取捨選択していくのですが、適切に機能を見極めるためには、3システムの機能差分や業務のユースケースをすべて把握しなければなりません。そのプロセスが最も苦労しましたね。

Moki

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Hashizaki

システム開発部でも、通常の開発業務と比べてより高度なスキルが求められました。開発に関する知識はもちろんのこと、自社業務への理解を深めることも重要でした。私は文系出身で、入社後すぐにシステム部門に配属されたため、IT知識やカードビジネスに関する業務経験がありませんでした。そこで、部内の有識者に何度も聞きに行ったり、業務マニュアルを読み込んだうえでユーザー部門の方に業務内容を教えていただいたりすることで、なんとかキャッチアップできました。
情報系システムで取り扱うデータは、お客さまの個人情報や購買データ(利用日、店名、金額)など、秘匿性の高い情報です。このデータは、さまざまな施策を企画・推進するにあたり、適切に扱えば強力な後ろ盾になる一方で、扱い方を誤ると情報漏洩を招く大きなリスクにもなります。社会インフラたる金融サービスを提供する立場として、お客さまからの信頼を守り続けるために、システムの安全性には特に気を遣いました。

Moki

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プロジェクト成功の鍵は何だったでしょうか?

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Fukuda

情報系システムの統合プロジェクトは、主要メンバーだけでも50~60名に上ります。もっといえば、情報系で抽出したデータを利活用する社員も含めると、全社員が関係者といってもよいかもしれません。部署によって、統合に対する理解度も難易度も対応ボリュームもまちまちなので、それぞれに合わせて丁寧に説明することが不可欠でした。ユーザー側、システム側双方の要件や制約を正しく理解し、妥協するのではなく前向きな落としどころを見つける。そこにはこだわっていましたね。
ユーザー部門として、この要件だけは譲れないという「想い」もありますが、自分たちさえよければ…という考えでは、コストや納期などが障壁となり、プロジェクトが前に進みません。各関係者の役割の違いを理解して相手の立場に立つこと、会社を発展させるという一段高い視座を持つこと、それらがプロジェクトを成功させる鍵になったと思います。

Moki

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Hashizaki

今回、システム統合だけではなく、サーバーのクラウド化も同時並行で行っていたので、いっそうハードルが高かったと思います。全体方針を踏まえたマクロ視点でプロジェクトを捉える一方、ミクロ視点で関係者と密にコミュニケーションを取って、信頼関係を築くことに努めました。それによって会話もしやすくなり、協力し合いながらプロジェクトを前進させることができました。当社には、年齢や部門の垣根を越えて協力し合う文化があり、それも成功のポイントだったと思いますね。
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システム統合によって
広がる可能性

Chapter 3

今後の展望について教えてください。

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Fukuda

今回のプロジェクトは苦労が大きかったものの、常に前進している! という実感を持てたことがモチベーションに繋がりました。業界でも類を見ないビッグプロジェクトに立ち会えたことは、個人的にも非常に貴重な経験になったと感じます。
情報系システムの利用者が、これまで以上に有効にシステムを活用してくれることを期待しています。情報系システムは、シンプルなデータ抽出のみならず、当社カード会員の利用促進を目的としたデジタル施策、新商品開発のための分析など、多方面で活用されています。さらにMUFGグループでみれば、さまざまなお客さまとの取引情報も各社で保有しており、それらをグループ全体で活用することでさらなる発展が望めるポテンシャルを秘めています。今後もそうしたデータ利活用の推進に貢献していきたいと考えています。

Moki

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Hashizaki

システム統合によって、当社の事業基盤強化へ貢献することはもちろん、クレジットカード会社の強みである顧客情報や購買情報などのビックデータ活用にも繋がると思います。今後、キャッシュレスのさらなる進展が見込まれるなか、これを活用しない手はありません。これからMUFGグループとの連携をいっそう強め、グループ全体の課題解決や新たな価値創造を実現していきたいですね。
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