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事業を知る
異業種のビジネスパートナーとの化学反応から 社会的インパクトの大きい価値を創出する 異業種のビジネスパートナーとの 化学反応から 社会的インパクトの大きい 価値を創出する
Outline
他社との協働により、
キャッシュレスの裾野を広げる
リクルート社が提供するAirペイは、iPadやiPhoneといったiOSデバイスと専用カードリーダー1台で、カード・電子マネー・QRなど全74種(2024年8月時点)のさまざまなキャッシュレス決済に対応できるサービスですが、実は同サービスの立ち上げには当社が関わっています。当社は、キャッシュレスの浸透とともに増加する、独自商圏を持つ企業の加盟店事業参入のニーズに応じて、当社が保有する加盟店業務のノウハウ・システムを提供し、他業種の事業展開をサポートしています。
Member

⾦野
法人営業第1部
プロジェクトの推進役として、リクルート社との交渉や社内調整を担当。

⾼井
加盟店事務センター
Airペイ加盟店の申込データを取り扱い、審査部との橋渡し役を担う。

上條
審査部
一部のAirペイ加盟店の審査を担当し、安心・安全なキャッシュレス利用環境を提供する。
リクルート社との
戦略的提携の背景
Chapter 1
リクルート社との協業の歴史について教えてください。

Kinno
当社とリクルート社の取引関係は、10年超に及びます。始まりは、2013年「リクルートカード(提携カード)」の発行でした。その後、2014年にはリクルートペイメントを共同で立ち上げ、2015年にリクルート社のお取引先である「Hot Pepper」掲載の飲食店や美容院、「じゃらんnet」掲載の旅館やペンションといった中小店舗向けの対面決済サービス『Airペイメント』(現:Airペイ)の提供を開始しました。
協業の狙いは何ですか?

Kinno
リクルート社は、目まぐるしく変わる社会や顧客ニーズに商機をミートさせるため、スピードには強い拘りを持っています。一方、キャッシュレスはお客さまの大切なお金を扱うサービスであるため、各種法令対応をはじめ、安全性(専門性)が必要不可欠です。そこで、“スピード”と“安全性”を両立するための手段が、キャッシュレスビジネスに関する豊富なノウハウと実績に強みを持つ当社との協業だったのだと思います。Airペイの立ち上げにあたり、当社は、クレジットカード決済に関する勉強会から、国際ブランド(VisaやMastercard®)ライセンス取得、クレジットカード決済に関する精算の基幹システム提供や加盟店審査スキームの構築、安全性の高いカードリーダーの選定など、幅広い領域で支援をさせていただきました。

膨大な加盟店、
安全性と迅速な対応を
約束するために
Chapter 2
プロジェクトはどのように始まりましたか?

Kinno
2010 年代前半頃、クレジットカードをはじめとしたキャッシュレス決済の割合が徐々に増加するなか、リクルート社は、小売店や飲食店を含む中小企業に対する業務・経営支援ビジネスにも事業を拡大していました。具体的には、2013年の『Airレジ(※1)』を皮切りに『Airリザーブ(※2)』『Airウェイト(※3)』、2015年には会計から決済まで、シンプル、スマート、カンタンを実現した『Airペイメント』(現:Airペイ)等、幅広い業種のお店が共通して抱える課題を解決するサービスを次々にリリースしています。そのうち、『Airペイメント』(現:Airペイ)の立ち上げに当社が携わっています。
事業展開のスピード感はさすがですね。
Kamijo

※1 Airレジ…0円でカンタンに使えるPOSレジアプリ(お店の会計や売上分析が出来るアプリ)。
※2 Airリザーブ…24時間対応のネット予約機能やシンプルな操作性が特徴のクラウド型予約管理システム。
※3 Airウェイト…iPadとプリンター1台で、受付・発券・お客さまの呼び出しまでの受付業務をサポートする受付管理アプリ。
※2 Airリザーブ…24時間対応のネット予約機能やシンプルな操作性が特徴のクラウド型予約管理システム。
※3 Airウェイト…iPadとプリンター1台で、受付・発券・お客さまの呼び出しまでの受付業務をサポートする受付管理アプリ。
プロジェクトが進捗していく上でどのような課題がありましたか?

Kamijo
今回のプロジェクトでは、まさにそのスピードが求められました。申込から利用開始までのリードタイムはもちろんのこと、当時、サービスリリースの時期も決まっていたので、それぞれの担当領域において限られた期間のなかでどれだけ効率化のアイデアを検討・実現できるかが勝負でしたね。
本サービスの実現には、セキュリティ面の懸念や既存システムとの連携といった技術的な課題も山積しており、一筋縄ではいきません。リクルート社だけでなく、社内のシステム部門、事務部門、国際ブランド部など、さまざまな部署との擦り合わせが必要でした。
Kinno


Takai
その上、加盟店の店舗数が多いこともプロジェクトの難易度を上げた一因ではないでしょうか。大量の申込データを正確かつ迅速に、安定して処理する必要がありました。
同じく審査部でも、大量の審査をいかに迅速に行うか悩んだ記憶があります。スピードは重要とはいえ、金融サービスとして安全性に関わる審査を決しておろそかにすることはできません。その両立が一番苦労した点ですね。
Kamijo

どのようにして課題を解決しましたか?

Takai
突破口はデジタルツールの活用だったかもしれません。事務部門では、ヒューマンエラーの原因となりうる手作業をなるべく廃止して、デジタルに置き換えていく道を模索しました。
審査部門でも同様です。業務を平準化し、デジタルツールの導入によってシステム化を図ることで、安全性と対応速度の両立を実現することができたのだと思います。
Kamijo


Kinno
リクルート社の協力に加え、社内の各担当者による柔軟な対応のおかげで、結果的に両社が求める水準までリードタイムを短縮することができました。

協業を起点として、
より多くの人々に
価値を届けていく
Chapter 3
プロジェクトを成功させるために意識していたことは何ですか?

Kinno
本プロジェクトでは、社外はもちろんのこと、特に社内関係部署の皆さんの意見に耳を傾けて、チーム全体で解決策を模索することで困難を乗り越えることができました。このことは、大きな成果だと感じています。
そうですね、些細なことでも関係者とすぐに共有することを意識していましたね。
Takai


Kamijo
一言で「共有」といっても、さまざまな部署が関与している上、各部署での検討事項も多くて本当に大変でしたね。それでも関係者がワンチームとなって、本サービスの実現に向けて目線を揃えられたことが大きかったと思います。
各部署の協力を仰ぐことで技術的な課題をクリアできたことはもちろんですが、プロジェクト成功のためには、マインド面も大きかったと思います。社内関係部署との定例ミーティングのなかで、課題の解決に向けて妥協せずに議論を重ねることで、徐々に部署の垣根を越えた、チームとしての一体感が生まれていきました。困難な状況でも励まし合いながら、最後までやり遂げられたのは、皆さんのおかげです。
Kinno

社会的な反響と、今後の目標について教えてください。

Takai
家族や友人から「Airペイ、お店でよく見かけるよね!」という声をもらうことがあります。やはり実際に好評の声を耳にすると嬉しいですね。
キャッシュレスという社会インフラに携わる私たちの仕事において、リクルート社と協業することでより多くの人々にリーチし、新しい価値を提供できました。その成果に、今後へ繋がる大きな可能性を感じています。
Kamijo


Kinno
これからも決済のプロフェッショナルとして、リクルート社が提供する幅広いサービスをサポートしていきたいですね。将来的には、当社のみならず、MUFGの資産を活かした、さらにスケールの大きいプロジェクトにもチャレンジしたいと思っています。
