佐竹/コーポレート

経営企画部
2015年入社

入社までのキャリア

2005年 監査法人勤務
2015年 入社

大学在学中、公認会計士試験に受かったことをきっかけに、監査法人でキャリアの第一歩を踏み出しました。会計監査という仕事は期中の内部統制評価に始まり、期末監査に至るまで、各担当者の声を聴き、目で見て、自分で判断するというプロセスの繰り返しで、期限を厳守した上で、自分なりの結論を出すことが求められます。また、その過程において、企業の業績を左右する可能性もあり、非常に責任の重い仕事です。約10年、大企業から中小企業まで、業種に縛られず多種多様なクライアントを担当し各社のベテラン経理担当者と対峙した日々は、プロフェッショナルとしての素養を鍛え上げてくれたと感じます。

入社を決めた理由

監査業務で扱う数字は企業活動の「結果」であり、いわば過去のものです。そこに不正や誤りがないか調査し、場合によっては間違いを正す。それは非常に重要な役割であり、今でもやりがいのある業務だったと思います。ですが、次第に私の関心は、現在進行形の「生きた数字」へと向かうようになりました。外部の監査人として関わるのではなく、内部から企業を駆動させる数字に触れ、その成長に貢献してみたいと考えるようになったのです。

当社に着目したのは、当時ちょうどキャッシュレス社会の到来が喧伝されはじめた時期で、クレジットカード事業に大きな成長可能性を感じたから。そのうえ、面接の過程で人事担当者の細やかな心配りに心を打たれたことが、決め手となりました。肩肘張らない面接の雰囲気から、当社の特徴である「人の良さ」がにじみ出ていたことが思い出されます。

また、すでに結婚していたこともあって、出産・育児に関するキャリアプランは重要な課題でした。転勤の可能性が小さく、女性社員が育児と両立しながら活躍していること。こうした軸をもって企業を見たとき、当社は理想に近い環境でした。

実際に入社してみて

当時、当社には現在ほどキャリア社員がいませんでした。最初の配属先である経理部は特にそうです。監査法人から転職してきた私の存在は、きっと異質だったと思います。けれども、上司や先輩たちは優しく声をかけてくれたり、食事に誘ってくれたり、そんな私を温かく迎え入れてくれました。想像以上に膨大な量の業務マニュアルが存在していたことには、少なからず気後れしたのですが、対面で丁寧に説明してくれたことから、面接時に感じた「親切な社風」は本物だったと実感しました。

入社して約1年が経ち、システム統合の検討業務に携わったことは、私にとって重要な経験でした。営業・事務の垣根を越えて、当社の各業務とそれに紐づく会計仕訳の一連の流れがどのようになっているのか、今後どのようにしていくのが適切なのか。このミッションに取り組む中で各部署の業務理解が深まりましたし、さまざまなコネクションも作ることができました。一方で、当社や業界特有の複雑な会計処理の実態を知り、改めて課題を感じたプロジェクトだったとも思います。

現在は管理会計の新基準策定を担当しています。業況分析に使用する数値と、事業別収支に使用される数値、定義が異なるこれら2種類の数値を統合し、PDCA管理に即した切り口で月次収支を作成することが目標です。これを実現すれば、タイムリーな経営判断を支えることに繋がるでしょう。難易度は高いですが、まさに「生きた数字」に触れていることにやりがいを感じています。

今後のビジョン

数カ月前に育児休業から復職したばかりですので、まずは管理会計の新基準策定プロジェクトを再び加速させていくことが、目下の課題です。各項目の定義付けはおおむね完了しましたので、これからは実際の数字を各定義に落とし込み、本当に成り立つのかを見ていかなければいけません。

今は子どもが小さいので、どうしても育児・家事の比重が大きくなりますが、在宅勤務や育児時短勤務などの制度をフル活用して、仕事との両立を図っています。周囲には同じように育児をしている方が多く、ワークライフバランスに理解と配慮のある環境であることも、非常に助かっています。

徐々に育児が落ち着いたら、業務にもっと多くのリソースを割くつもりです。当社では、高い専門性を持つ人材をエキスパートとして認定する仕組みがあります。私も経理・会計分野のエキスパートとして認定を受けている以上、その期待に応えていきたいと強く思います。計数の力で、企業の成長に貢献する。昔抱いたその目標に向けて、これからも歩みを進めていきます。

COLUMN

1日の主なスケジュール

仕事の進め方については裁量が大きく、現在は管理会計の新基準を検討することに多くの時間を充てています。夕方には保育園へ子どもを迎えに行くため、勤務時間の中で最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、業務の効率化には徹底してこだわっています。

オフタイムの過ごし方

公園や児童館に行ったりして、とにかく休日は子どもとの時間を大切にしています。子どもとの触れ合いの中にはコミュニケーションのエッセンスが詰まっていると感じます。思い通りにいかないことも多々ありますが、真摯に情愛をもって向き合うことが大切。仕事も一緒ですね。

役に立っている制度

育児休業中の社員に対して、社内情報を提供したり、質問を受け付けたりする「復職サポートプログラム」という制度があります。ビジネスチャットツールを使ったものなのですが、育児休業当時は私もよく閲覧していました。おかげで、会社との心理的距離が近いまま休業期間を過ごせたと思います。