商品開発部は、イシュイング事業に係る業務を担っており、当社の基幹商品の一つであるプロパーカードの会員拡大および収益力強化が主なミッションです。そのため、新しい商品やサービスの企画・開発、すでにある商品の管理やサービス（保険・空港ラウンジサービスなど）の運営といった様々な業務があります。その中で私は、プロパーカードの商品全般に関する企画・開発を担当しており、当社のカードをより多くの方に利用していただくために、魅力的な商品やサービスの提供に努めています。ＭＵＦＧの基盤やネットワークを活かし、より多くのお客さまへ商品やサービスを届けられることは当社の特徴・強みであり、実際に街中や広告などで自分の携わったカードを見かけると、自身の業務がいかに人々の生活に根付いているかを強く実感します。

プロパーカードへのタッチ決済搭載対応です。これは、2021年にリニューアルしたプロパーカードを、利便性強化のためにアップデートするものでした。私のタスクは、カードを作成している印刷会社との調整や国際ブランドへの申請、動作テスト、コールセンターや事務部門との連携など、多岐にわたります。複数のタスクを同時に進めていく必要がある中で最も意識したのは、自分一人ですべてやろうとするのではなく、「うまく周囲を巻き込む」ことです。当社の業務領域は非常に広いので、自身の知識が十分でない分野もあります。ただ、商品・サービスをつくり上げるとき、自分自身が仕組みや運用を理解した上で進めなければ、リリース後、思わぬトラブルにつながりかねません。そのため、私が詳しくない分野は先輩や他部署の方に協力いただき、知識や経験を集約しながら一丸となってタスクを進めていくことで、無事タッチ決済搭載までたどり着くことができました。カードが発行された後、SNSにて「タッチ決済がついているのがうれしい」というコメントを目にしたときは、自分の努力してきたことが誰かの役に立っているという、この仕事の醍醐味を実感し、非常にうれしかったです。

私が就職活動をしていた頃は、政府の後押しもあり、日本のキャッシュレス化が急速に進展し始めていた変革期であったため、自分自身も成長できるという期待がありました。それと同時に、決済は、地域や性別、年齢を問わず、人々の生活に不可欠であるという影響力の大きさにも魅力を感じていました。そのような中で当社のインターンシップに参加し、これまで培ってきたノウハウを活かした商品開発力と、ＭＵＦＧの顧客基盤を活かして、その商品を多くの人々に届け、新しい当たり前の創出ができることにひかれました。また、面接において、自分の考えをしっかりと聞いていただけたことから、入社後も年次に関係なく意見を発信できる環境があると感じたことも入社の決断を後押しした要因です。実際に入社後、自身がメイン担当として意見を発信しながら商品開発を行い、その商品・サービスを多くのお客さまに使っていただいているので、就活生時代の考えは間違っていなかったと実感しています。